指導に役立つ健康日本21

生活習慣病の患者は多く、医療現場においてその指導を行っていくというのは大変なものです。生活習慣病患者の指導で難しい点は、患者自身に重篤な自覚症状がないため、治療方針を立ててもそのコンプライアンスが低いということでしょう。高血圧や脂質異常症、糖尿病といった代表的な生活習慣病では、それが原因となって別の疾患が生じない限りはなかなか自覚が得られないものです。

その指導を行う過程で役立つことがある方法として、健康日本21について紹介するこというものがあります。厚生労働省が中心となって行われている健康日本21の運動について理解していない人は多く、その名前すら聞いたことがないという人すら稀ではありません。しかし、その運動の影響を受けて健康についての知識を得ている人が多いのが実情です。そのつながりについて理解が進むと、健康日本21の運動について興味を持つようになる患者もいます。すると、生活習慣病について自分から学んで知識をつけていってくれるようになるため、指導を行った際にすんなりと受け入れてくれたり、その内容について詳しく知りたいという意志を示してくれたりするようになりやすいのです。人に言われてもできないことであっても、自分から意欲的に学んでくれればしっかりとした知識になります。それを基にして行動ができるように促していけば、生活習慣病患者の指導が楽になるでしょう。自覚を持たせるために自分で勉強させることが大切なのです。

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